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斎藤 一 〜明治に生き残った悲しい剣豪〜

さいとう はじめ | 愛刀:摂州住池田鬼神丸国重(せっしゅう きじんまる くにしげ)| 流派:溝口派一刀流もしくは山口一刀流・関口流 | 新選組三番隊組長。「沖田は猛者の剣、斎藤は無敵の剣」と評される。かつては新選組三番隊組長を務めたこの男も、今では妻子持ちであり、その家族を養うために政府の犬として生きている。「今の自分を仲間が見たら・・・」といつも考えており、時折過去がフラッシュバックしてくる。斎藤はそのフラッシュバックを「桜の亡霊」と呼び、過去から抜け出せずに苦しんでいる。寡黙で人に心を許さず、どこか死に場所を求めるような自暴自棄さがある。
 

沖田みつ 〜明治に弟の影を探す姉〜

おきた みつ | 新選組隊士であった沖田総司の姉。新選組の亡霊が出ると聞き、矢も盾もたまらず上京してきた。近藤、土方、斎藤以外では沖田総司が唯一心を許せる存在であり、彼の最期を看取った人物。声を荒げたり、叫んだりすると声が沖田総司ソックリなため、そのつど斎藤の記憶をフラッシュバックさせてしまう。曰く、その男っぽい声のせいで縁談が破談になったこともあるらしい。
 

沖田総司 〜幕末に散った愛しき暗殺者〜

おきた そうじ | 愛刀:加州清光(かしゅう きよみつ)| 流派:天然理心流 | 新選組一番隊組長。剣の腕なら土方以上と謳われた天才剣士。結核にて24歳の若さで逝去。斎藤一の記憶の中の登場人物。新選組の誰からも弟のように慕われており、史実でも子供と遊ぶ姿が目撃されるような屈託のない好青年であるが、ひとたび剣を抜けば鬼神のような働きをする。それでもまだ「本気」を出したことはないらしい。
 

深雪太夫 〜幕末に凜と咲いた花〜

みゆきだゆう | 幕末に実在した最高位の遊女。とても美人だったと伝えられるが若くして病死している。本作では江戸の出身という設定になっている。名前だけ本歌取りした、ほぼオリジナルキャラクター。
 

睦奥宗光 〜天才に未来を託された秀才〜

むつ むねみつ | 愛銃:S&W Model 1 1/2(スミス・アンド・ウェッソン モデル・ワン・アンド・ハーフ)| 坂本龍馬が率いた海援隊の元隊士。後に名外務大臣「カミソリ陸奥」の異名を持つ男だが、私生活では言葉尻に刺があり、友達も少ない。外交官の才覚があるだけあって弁舌がたちおしゃべり。坂本龍馬を敬愛しており「龍馬がいれば、このように醜悪な政府にならなかったのに」と嘆いている。さらに龍馬暗殺の犯人は新選組の誰かだと疑っており、新選組・・・特に斎藤一には並々ならぬ憎悪を抱いている。武器は拳銃。
 

土方歳三 〜フランスの将軍を圧倒した軍略の天才〜

ひじかた としぞう | 愛刀:和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)| 流派:天然理心流 | 新選組副長、幕府寄合席格、蝦夷共和国陸軍奉行並。天才的軍略の持ち主で、幕府の軍事顧問だったブリュネに「フランス皇帝はあなたを師団長に欲しがるでしょう」とまで言わしめた男である。「士道に背くまじきこと」で有名な局中法度を作り、サムライが形骸化した幕末で新選組を最強の集団に育て上げ、その過激な方針からついたあだ名が鬼の副長。しかし、近藤勇が処刑され、沖田総司も病死して一人生き残ったあたりから人間が変わり、初陣前の白虎隊の少年たちを励ましたエピソードが今に伝えられている。